(前回の続き)
日本人が持つ根本的な性質
ここで本題に入るけど、日本に生まれてくる人たちは魂の古い人が多いって話は聞いたことがあるでしょ。
それは、そういう人じゃないと生まれてこれない土地だからなんだけど、その理由については、あまりハッキリ知られてないんじゃないかな。
阿吽の呼吸が通じるからとか、みんなが概ね軒並み親切だからとか、町にゴミが少ないからとか、規律を重んじる性質があるからと、なんとなくのイメージで思ってる人は多いけど、そんなの世界中何処へ行ったって、程度の差こそあれ同じことがいえるでしょ。
だからそれは、日本人の魂が古いことの証明にはならない。
じゃあ、何が決定的にほかの人種や民族と違うかというと、それはいのちの大元の光とより深く繋がって生きてる人が多いってところだ。
だから日本に住む人たちには、他人や組織のために自分の心身を使うことが苦にならないという特徴がある。
はじめっから自らの意思で動こうとするんじゃあなくって、最初っから全体のために自らを生かす方向で動くことが出来るという性質が自然と具わってるんだ。
それこそが、日本に住む多くの人に神性が表面化してる決定的な理由なんだよ。
それで、なんでそうなってるのかっていうと、それは日本人同士が何気なく使ってる『日本語』という言語が、世界中に約七千種ほどあるといわれている言語のなかで唯一、『生命の根源の響きに直結し得る性質』を持ってるからというのがその理由だ。
日本語の本質的な働き
今の日本人の行動様式や考え方を表面的に見れば、第二次世界大戦に負けたことがきっかけで西洋ナイズされた人が多くなってるけど、それでも血肉に染み渡った神性の響きは現代に色濃く伝わっている。
それは日本語を使っているからなんだ。
多くの人は、言葉というのは"人間同士の意思疎通のツールだ"と信じて疑ってないけど、日本語というのはそういう性質を持った他の言語のように、人間同士が意思疎通するために使われる言語じゃあないんだよ。
じゃあ日本語の本質は何かというと、『日本語というのは、発した言葉の響きをとおして現実を創造するエネルギーだ』ということがいえる。
日本語ってのは、横に向かって流れる響きではなく、心の奥である縦方向に一度向かっていのちの源のほうから帰ってくる性質を持ってるってことなんだ。
日本語以外のすべての言語はそういう動きをせず、発した言葉は直接的に横の世界である現象界へ向かって流れるけど、日本語は奥に入ってこの世に戻ってくるんだ。
じゃあなんでそれが他人に伝わっているかというと、日本語を話し言葉として使う人同士の間では、相手の言葉は耳から入ってくるんじゃなくって、自分の心の奥から伝わって来てるんだ。
書いた文字として見る言葉も、眼球で見た文字を脳が読み解いてるんじゃなくって、脳幹の奥にある神霊次元の本体へ入って、そこから取り出して認識するという作業を一瞬のうちに行なってるんだな。
その事実は、五感の奥の第七感レベルの意識が研ぎ澄まされて来るとハッキリと認識できるようになるんだよ。
物質も精神もすべては波動の現れだって話したことがあるでしょ。
この各種の波動を自由自在に駆使して、人類と大自然と生きとし生けるものが大調和した世界を創造するためのツールが本来の日本語なんだよ。
(次回に続く)