(前回の続き)
日本人本来の在り方
さっき『物質と精神の各種波動を自由自在に駆使して、人類と大自然と生きとし生けるものが大調和した世界を創造するためのツールが本来の日本語だ』と言ったね。
それはそっくりそのまんま、日本人の働きを現わしてるんだよ。
「日本語」という部分を「日本人」って入れ替えて、それに併せて前後を変えて読んでごらん。
『物質と精神の各種波動を自由自在に駆使して、人類と大自然と生きとし生けるものが大調和した世界を創造する役割を担っているのが本来の日本人の在り方だ』ってなるでしょ。
日本人として生まれてきたからには、それぞれの長所を生かして地球世界の大調和のために働くことこそが、生まれてきた意義を果たしてるってことなんだよ。
中途半端なスピリチュアリズムを矜恃として持つ人のなかには、「人生というのは楽しむためにあるんだ。だから人はどんな体験も前向きに受け止めて生きるのがいい」って信念を持つ人がいる。
そういう考え方は前向きで明るいことはいいけど、心の波動圏が個我に限定されているという意味では、それはまだ浅い次元の思想だといえる。
人間というのは本来、全体のために自らを生かす存在として設計されてるんだよ。
それはもう、DNAレベルでそうなってるんだ。
『全体を観るためには、意識を最低一つは上の次元に置いて、下の次元を見晴らすように観るのがいい』って話したでしょ。
そういう意識で、人がなんで全体のために自らを生かす存在として設計されてるのかを観てごらん。
体内に観る日本人の働き
ん?分からない?
だったら、自分の体内の構造を見てごらん。
心も体も基本的な構造は同じだから、体内の仕組みを見れば人々の心の在り方が分かるでしょ。
そう、そう、そうだ。
細胞さんたちが助け合って生きてるでしょ。
例えばお料理をしてて指を小さく切ったとする。
そしたら細胞さんたちはどう動いてる?
廻りの細胞さんたちが傷口付近の細胞さんたちを助けてるでしょ。
中心的な働きを担ってる心臓さんがいつもしていることはなーに?
呼吸で取り込まれた酸素を肺臓さんから受け取って全身に供給してるね。
それで不要になったものを血流をとおして集めては肺臓さんに渡し、二酸化炭素などの不要物として体外に放出してるでしょ。
今心臓さんの話をしたからついでに言うと、日本人の魂を持って生まれてきた人たちは、人間の体でいうところの脳や心臓の働きを担ってるんだよ。
日本人の魂を持って生まれてきた人たちってのは、日本の土地に生まれた日本人じゃない民族のなかにも、日本人の魂を持った人たちがいるってことだ。
逆に、せっかく過去世の善因縁で日本の地に日本人として生まれても、自分のミッションを忘れて自己中心的な生き方に終始してる人もいる。
そういう人たちのことを「もったいない」って思うかも知れないけど、視座を奥の次元に引き上げて観れば、そういう人たちもいつかは必ず神聖なる意識を思い出して自らの心身に顕す日が来るのだから、問題児ってわけでもなんでもない。
ただ花開く時期が遅いだけだ。
だから、その場だけの事実をもって他人を劣ってるとか見るのは、見る側の意識レベルが低いことを如実に示してるといえるんだ。
きみは幸いにして、日本人本来の生き方を自らの心身に顕して生きている。
その結果は、必ずきみの未来を光一色で画き出すことになる。
地球はこれからますます厳しい状況に入るけど、そんななかにあってさえもきみは希望を失うことなく、人類全体に人のあるべき姿を示してゆくことができるんだよ。
「なんて有り難いことだろうか」って思うかも知れないけど、感涙にむせぶのはまだ早いよ。
きみたちの本当の仕事はこれから始まるのだからね。
(おわり)