(前回の続き)
小善人気質に風穴を開けよう
そういうのを小善人という。
小さな善人ってのは、自分の流儀に合わないと条件反射的に反発したり、批判の目を向けたり、自分を守るためについ攻撃的になってしまいがちだね。
思い当たる人も思い当たらない人もいると思うけど、善人ほど心の狭い人になりやすいんだ。
でも、もしきみがそうだとしても問題ない。
なぜなら、この話に触れた時点ですでに小善人気質に風穴が空いているから、後は消え去るまでの時間差があるだけだからだよ。
きみ自身はもうすでに、大いなる意識進化の潮流に乗って次元上昇の道を真っ直ぐに歩んでるんだから、かさぶたを剥がして傷口を悪化させるように小さな欠点なんかほじくり返さないで、ただただ悠々と生きてればいい。
そういう意識で地球の表面をくまなく見渡してみれば、みんながみんな「我はこれでよかれ」と思って生きているね。
そのなかで、周囲と調和して生きられる人もいれば、ことある毎に敵をつくって衝突を繰り返す人もいる。
とくに生真面目で曲がったことが嫌いな人にはそういう傾向がある。
自堕落で無責任でなんでも人任せ風任せな人もいる世の中では、生真面目気質な人は社会を善導する力になってる側面はあるんだけど、その仕事は徳として心の殿堂に積み上げられることはあっても、その人自身の意識進化を促進する力にはなり得ない。
一瞬の反省を使いこなそう
意識進化を促進するのは、「自分を変えよう」「変わろう」「変わるんだ」「変えてみせる」「そのためのアクションを起こそう」って思う、その人自身の発心なんだよ。
そうした前向きで強い発心が初めにあってこそ、その次に自分が変わるための行動を起こせるんだし、そうしさえすれば少しずつだけど、実際に変わってくんだ。
そのときに大切なことは、重箱の隅をつつくように欠点や短所と思わしき自らの性質をいじくり回さないことだよ。
その代わりに長所や美点を伸ばすように意識して、自らの想念言動行為をそのように調整しながら顕すことこそが意識進化の近道になるやり方なんだ。
もちろん反省する心は大切。
でもいつまでもグジグジと「悪かった、悪かった、悪かった…」って、ほじくり回す必要はない。
反省する心ってのは、「悪かった。よしっ、改めよう」って一瞬で意識を反転させて自らを成長させるためにある。
そうすることこそが、バードアイズビューに至る原動力なんだよ。
今までの肉体人間ってのは、記憶を掴まえては逆に記憶に呑み込まれて自らの成長、意識進化を阻んできたんだけど、もうその繰り返しも終わりだ。
これからのきみは、意識進化の原動力である『一瞬の反省』を存分に使いこなして、自分の魂を成長をさせることが出来る。
脳裏にどんなネガティブな想いの癖が浮かんだって、こちらから因縁をつけて絡まないで見送ればいい。
人間にとって一番大切なことは、どんなことにも把われなくなることなのだからね。
(おわり)