★常住想念のあり方は何に生き甲斐を感じているかで見分けられる
一人一人の違いを見渡したときに、何に生き甲斐を感じているかという個々のあり方ほど、各人の常住想念の様を端的に示しているものはないね。
自他を俯瞰して、"何に生き甲斐を感じているのか"を一覧すれば、自分も含めて、その人その人の精神性がどんなものか手に取るようにわかるでしょ。
ある人々は、株式や外国為替証拠金取引、カジノやパチンコや競馬・競輪・競艇なんかのギャンブルに勝つことに生き甲斐を感じている。
また、ある人々は、異性との交友で相手の心を自分に惹き付けるためにフェロモンの発散に懸命になって、異性を惹き付けた成果に生き甲斐を感じている。
また、ある人々は、ひと仕事終えたあとの晩酌にのみ生き甲斐を感じて、日々の仕事に励んでいる。
また、ある人々は、預貯金や資産の形成に手応えを感じて、稼ぎ貯めることに生き甲斐を感じている。
また、ある人々は、家族の笑顔に生き甲斐を感じて、そのために日々の生業を頑張っている。
また、ある人々は、社会奉仕活動に生き甲斐を感じて、世の中の安寧を陰から支えている。
はたまた、ある人々は、生きとし生けるものと大自然と人類の共生のために働くことに生き甲斐を感じて、自己都合の欲得想念を脇に置いて、人類の平和と地球の安寧のためにその心身を捧げて生きている。
他にもたくさんの数え切れない生き甲斐を、みんなが持って生きているね。
それも複数だ。
一人が一つの生き甲斐ではなく、幾つも生き甲斐を複合的に持っているんだよ。
そのような世界のなかにあって、きみはどんな生き甲斐を持って生きてきただろうか?
もしも「とくに意識したことなかった」って思うなら、この機会に「自分の生き甲斐ってなんだろう」って考えてみるといいね。
生き甲斐というのは、意識・無意識にかかわらず、誰もが生きる張り合いとして心にかかえているものだから、きみにもなんらかの生き甲斐が必ずあるんだよ。
それで、きみの生き甲斐がより私心なく、より自己都合の薄い利他の心に根ざしたものなら、きみの精神性は神域に根をはっているといえる。(次回に続く)