神性復興

科学の進化と心の神化-2

惑星の進化はその星の人類の進化と比例している

誕生した惑星が進化して『宇宙創造意識の大いなる理念』をその星の現象世界に顕現してゆく過程には様々なパターンがあります。

それは「オギャー」と生まれた赤ちゃんが、その後数十年の時をかけて千差万別な人生を歩んでゆくのと同じです。

しかし、ひとつひとつの惑星もひとりひとりの人間も、統計的に俯瞰すれば数種類のパターンに分類することが出来ます。

人間については見ての通りですから割愛して、ここでは惑星が進化してゆくパターンについて見てゆきましょう。

それにあたって私たちがまず知るべきことは、星の進化はその星に住む人類の成長過程を映し出しているということです。

それがどういうことかを知るために、ここでは「高校」という単位の組織を見てゆきます。

全国各地に様々な高等学校があります。

それらは世間の人々から種々のレッテルを張られ認識されています。

「A校は進学校」「B校は不良の集まり」「あの学校の生徒は素朴な子が多い」「その学校は三流校…」

しかし、ひとりひとりの子を見ればそのレッテルに当てはまらない子もたくさんいます。

ではどうして特定のレッテルで見られるのでしょうか?

人は一つの組織単位を見るときに、集合平均で見るからです。

惑星の特徴も同様に集合平均の物差しで見られます。

神性に基づかない科学力の弊害

惑星の進化は、次のように幾つかのパターンに分類して見ることができます。

  • 科学技術の進化が先行して人類意識の神化が遅れてついてゆくパターン
  • 精神性の深化を追求するのあまり物質面における科学技術が遅々としてついてゆかないパターン
  • 科学面も精神面もバランスよく進化してゆくパターン
  • 科学面も精神面もなかなか進化の道を進まないパターン

この分類を見れば、地球がどのパターンに近いかが分かります。

地球は「科学技術の進化が先行して人類意識の神化が遅れているパターン」なのです。

そうした進化の過程を歩む星の科学力は、自己中心性に基づいた力であり諸刃の剣ともいえるものです。

それは近いところでは、コロナウイルスが蔓延して間もなく、新しいワクチンが開発・普及されましたが、数社から提供されたワクチンのどれもが、何らかの副作用が生じかねないものであったことからも分かります。

また、神域をけがす種々の発明や発見がなされ、それらのルール化が遅れ、ルールが策定されても守らない輩が続出している現状を見ても明らかです。

原水爆の開発や試験管ベビーに代表される行き過ぎた科学の行く先には、文明の崩壊しかないという事実が彼らには分からないのです。

例えば今中国は、自らがデフォルト債務不履行に陥れたスリランカへ、十万匹もの「トークマカク」という猿の固有種を輸出するよう求め、スリランカ政府はそれに応える方向で検討しております。

それは実験用に使うためです。

世界的には「そうしたことは自重してゆこう」という時流の中で、そのように一部の国は科学の進歩で自国が優位に立つために我が物顔で振る舞っております。

この動きを正しい方向へ導くためには、人類意識の進化の速度が科学技術の進歩を上回る必要があります。

神性に基づかない科学力が反動的なマイナスをもたらしている現状を好転させるためにです。

反動的にもたらされるマイナス面としての分かりやすい事例には動力エネルギーがあります。

例えば飛行機や船舶、自動車やバイク、電車や汽車などを動かす力はもれなく熱や摩擦を発生させ、そのエネルギーの生成や使用の際には公害をまき散らしております。

それらの乗り物が高速で移動する際には、知らず知らずのうちに、自然はもとより昆虫や鳥類、動物や魚類などを殺傷してもいます。

公害を減らすためにということで、今は電気自動車がもてはやされていますが、電気をつくるにもなにがしかの害が伴っています。

しかし「経済至上主義を貫くためには背に腹は代えられぬ」というのが各方面のリーダーたちの本音であり、「今の便利な生活をやめる勇気はないなあ」というのが多くの地球市民の本音なのですから、なかなか軌道修正をしづらい状況にあるのが地球界の実態なのであります。

(次回に続く)

-神性復興