いのちのひとしずくをすくい上げよう
きみは日々の生活の中で、「何か大切なものを忘れているような気がする」と感じたことはないかい?
それは、「人類がほんとうは何ものなのか?」という、人間生命の根幹にかかわる“ほんとうの記憶”が、きみ自身の表面意識に現われ出ようとしてる証拠だよ。
地球の人たちはそれを忘れたまんまで、生まれ変わり死に変わりしながら何千年から何万年もの間、この世とあの世の低い階層天地を行ったり来たりして生きてきたもんだから、現代社会には、多くのストレスや課題が山積みになってるでしょ。
人類と呼ばれる地球生物のひとりひとりが、いのちの本来性である神性を取り戻すことで、誰一人の例外もなく、未来を持続的に生きてゆく方法が見えてくるんだけど……。
実際には、多くのひとが日々の忙しさに追われ、自分自身が何者だったのかを見失っている。
そこでは、みんなが自分を守るための思考に汲々としながら、青息吐息で生きているでしょ。
底なし沼のようなそういう境涯を卒業するためにはどうしたらいいんだろうって考えてごらん。
それはね、自分の心の全貌と向き合うことだよ。
そのときには、「こんな自分が心ん中にいたんだ」って思うようなエゴさんたちを、見つけては抱きしめしながら、生命の本質に回帰してくんだよ。
どうやればいいか、わかんない?
心の中なんか、見えるわけがないじゃないかって?
そうだね、じゃあまず、心ん中にある「小さな光」を感じ取ることから始めてみようか。
その光は、きみの内なるいのちが持つ無限の力だ。
それは、愛や調和の象徴だともいえる。
いのちのひとしずくだともいえるね。
そういう無限なる創造性のひとしずくが、どんな人の心の中にもあるんだよ。
それを意識することで、きみの人生に絶対的な変化が訪れる。
心に永遠の花を咲かせる方法
地球を周回しながら人々の心をながめていると、今、地球上の多くの人たちの心の中で、「このまんまじゃあいけない」「何かを変えないといけない」って具合に、神聖意識が芽生え始めていることがわかる。
そのときにあたって、ぼくたちがきみに伝えたいことは、「神性を甦らせるためには、まず自分自身を愛し、受け入れることが重要だ」という、ごく当り前の話なんだな。
例え話をしてみよう。
そうね、きみがきれいな花を育てようとしているって想像してごらん。
その花が育つためには、まず土を耕して、種を植えて、適切な水分と栄養を与えなきゃいけないでしょ。
心もおんなじなんだよ。
自分自身を大切にして、愛情を注ぐことで、内なる神性が開花するんだ。
そのプロセスでは、エゴさんたちが大いに抵抗する事態に直面することもあるだろう。
でも大丈夫。なんの問題もない。
それは、子どもたちの身に起こる成長痛みたいなもんで、魂の成長に伴って、自然に収まってく一過性の現象だ。
そういうときには、「自分のなかに、子どもの自分と大人の自分が同時存在してるんだな」って思うんだ。
そして、大人の自分の立場に立って、痛がっている自分を介抱してあげるんだ。
そのときに大切なことは、母親のような無条件の愛をもって、自分自身を抱きしめてあげること。
そうしてさえいれば、きみの心の疼きは知らない間に収まってゆくだろう。
きみがそのようにして自らを育ててゆくなら、きみがきみの心のなかに植えた神性の種は、見事に芽を出し大きく育ち、きみの心のなかに永遠の花を咲かせるだろう。
それこそが、きみの神聖の甦りそのものだよ。
おめでとう。
そうなったとき、それはきみ自身だけじゃあなく、周囲の人々にも大きな影響を与え始める。
きみの中にあるいのちが持つすごい力を信じるんだ。
いのちには、無限の力が宿っている。
ただひたすらに、その無限の可能性を信じるんだ。
そうやって、未来へ向かって進んでゆけば、永久に崩れることのない安心感と、何があっても大丈夫だという不動心を、きみは手に入れることができるのだからね。