(前回の続き)
誰もが生命の本質を思い出し、活用できる時代が来たというのはどういうことかと申しますと、「地球を取り巻く波動の変化が起こっているため、誰もが”いのちのポテンシャル”を発揮しやすくなっている」と言い換えることも出来ます。
もっと詳細にいいますと、物質波動と精神波動が精妙化していることにより、この世のすべてが霊化したため、現代は昔に比べてすべての存在の有り様が、生命の本質により近づいているということです。
これを理解するためには、森羅万象がどのような構造で成り立っているかを科学的な観点から見る必要があります。
ここでは、人間が生かされて生きている存在であると同時に、すべてを生かす側の資質も持ち合わせているという事実を観てゆきます。
地球科学で発見されている原子とか陽子とか電子などと呼ばれる”素粒子の世界”のさらに奥の奥の奥の十何段階も奥に入った世界に、生命波動そのものが粒子化した状態があります。
その状態は肉体の眼では見ることが出来ない世界ですので、肉の眼を閉じた状態の心眼を使います。
宇宙の原初、始まりのときには、宇宙空間も星々も存在せず、ただ大元の意識だけが存在していました。
その始まりの意識は、あるとき自らを観たいと思いました。
ビッグバンと呼ばれる始まりのときに、現象世界が創り出され宇宙空間に展開されたのですが、その際に始まりの意識は、精神波動と物質波動に自らを分け現わしました。
精神波動はありとあらゆるものの意識の元素であり、物質波動は眼に見える物的存在を構成している元素です。
これらの大元の元素が持つ特徴は、和合・統合・融和といった調和性と、古い要素が朽ち果てると同時に新しい要素が生まれてくるといった新陳代謝性を持ちながら、宇宙空間に展開している。
そしてその特徴は、宇宙の法則にもなっています。
宇宙にあまねく存在するすべての物質は、物質性だけではなく精神性も持っています。
また、精神性を多く持った生物も形ある存在としてそこにあるために、物質性を持っています。
それゆえに、すべての存在は精神性と物質性を有しているといえます。
ここまで精神波動と物質波動の成り立ちについて概略を書きましたが、これらを踏まえて「誰もが生命の本質を思い出し、活用できる時代が来た」という言葉の意味を紐解いてゆくと、精神性と物質性のそれぞれが持つ波動の状態が精妙化し霊化してゆくことの意味もわかり、それによって生命が本来持っている無限の力を人類が使いこなして、この世に大調和した世界を展開しやすくなっていることも判ってまいります。
そこで次回は、そのあたりのことを書いてみます。
(次回に続く)