(前回の続き)
心のゴミの処理工程
この世のゴミは「燃えるものは焼却処分され、再利用できるものは手順にそって処理され、最終的に燃えないものは埋め立て処分されている」と話したでしょ。
そこでは、「ビニール袋に詰めてしまえば中身なんか分かんないだろう」と思って出したゴミがビニール袋を破られて、そのままの中身がベルトコンベア上に流され、コンベアの両脇に配置されたたくさんの係員の目でチェックされて、正しく分別されていないものが最終的に仕分けされて、燃えるものは焼却処分、再利用できるリサイクル工程、最後に残った燃えないものは埋め立て処分という後工程へ運ばれるんだよ。
そうしたゴミ処理の工程は、"心のゴミ"にもあるんだ。
その仕事は主に守護霊の役割だ。
各人の守護霊がそれぞれの心の中で何をしているのかを知れば、おいそれとは感情想念をや垂れ流せなくなるだろうから、今日はその一般的な具体例を紹介しよう。
守護霊の働きのなかで一番大きなものは、悪因が悪果として現れるのを防いだり、防ぎ切れないまでも小さな現れにするために、原因となっている『把われの記憶』を訳の分からない映像として戯画化して画き出すことなんだよ。
画き出した夢の内容を人間が記憶さえしなければ、その時点で画き出した分だけ消えるんだ。
そのように顕在意識や潜在意識に蓄積されている非神性の想念を夢として描き現す目的には、大きく分けると次の二つの目的がある。
- 現れるべき苦難の運命を小さな現れにする
- 垂れ流してしまった真理を逸脱した想念が未来の悪因になるのを防ぐ
そのような面から観れば『夢占い』なんてのがあるけれど、それは守護霊の仕事を邪魔してることで、最終的にそのツケは自分が払うことになるんだ。
守護霊の大事な仕事
この"夢として描き現す工程"で守護霊は、まずはじめにその人の顕在意識と潜在意識にあるすべての想念を眺める。
そして、残すものと消すものとに分けて、消すグループの想念を記憶に残らないように編集する。それをその人が睡眠状態にあるときに、夢として画き現して消してくんだ。
ごくまれに、記憶させるために見せる正夢なんてのがあるけど、めったにないことだから気にしなくていい。
もしこの守護霊の働きがなかったら、前世や前々世、前々々世などから持ち越してきた把われの想いが全部運命となって現れる。
そうするとむき出しの自我欲望のぶつかり合いになって、この世は目も当てられない世界になるんだよ。
それを防いでいるのが守護霊なんだ。
もしきみが守護霊に協力して心の大掃除をテキパキと進めてゆきたいと思うのなら、意識的に神性に根ざした想いを発し、それを言葉に表し、行動に反映させることだよ。
そして朝起きたときに、もしも夢を覚えていたとしても気にしないことだ。
そうしたら、30分か一時間もすれば忘れてしまうからね。
また、暇さえあれば守護霊に感謝を伝えつづけるのもいい。
そしたら守護霊の導きが自らの直観となって表れやすくなる。
人生という道は、霊的に見れば守護霊と二人三脚で歩む道程なんだ。
それを知って生きれば、生きづらさを感じていた日々が嘘のように、明るく楽天的な気持ちで日々を過ごせるようになるだろう。
(次回に続く)