(前回の続き)
利他の心を自身の当り前にするために
日本の天皇の本職が祈りであることは、最近ようやく知られるようになってきたでしょ。
天皇になる人は、幼い頃から『真空の器』になるための教育を受けているから、自己都合でものを考える習慣がない。
もっといえば、高級神霊のなかでもかなり高位の神霊が肉体転生した人だから、生まれたときからエゴが薄い。
だから世のため人のために祈ることを当り前のように出来るんだ。
だから天皇という存在は、人々のあるべき姿を唯輝きを放ちながら見せてくれてる存在だともいえる。
さっき「世界の安寧と日本の平安を祈ることは天皇の専売特許じゃない」って言ったでしょ。
人って生物は誰でもね、神性を思い出してくるとひとりの例外もなく、世のため人のために生きなきゃいられないような意識が発動するように創られてるもんなんだ。
そういう利他心を自分のもんにするための究極の秘法はなんだと思う?
自分と仲よくすることだよ。
「なんだそんなことか」って思った?
でもね、残念ながら地球人類のほとんどが、その簡単に出来そうなことを出来てないんだ。
多くの人たちが内側の世界人類と仲よくしないで、外側の世界人類をよくしようとしてる。
それは脚を動かさないで目的地へ行こうとしたり、手を伸ばさないで物を取ろうとするようなことだから、「それは出来ない相談だよ」って言うんだ。
自分と自分の関係性を調和させる方法
自分と自分の関係性を調和させて自分と仲よくする方法は、すべての感覚器官を通して感じる想いが『鏡を見て映ってるものに対して感じる感想のようなもんだったんだ』って事実を思い出すことだよ。
いいかい?その鏡に映ってるのはきみだ。きみだけであってきみ以外の何ものも映ってない。
なのに、五感六感に感じる想いを外の世界のことだと思い違いしているから、他人や社会に対してあれこれ思うような形になってしまってて、いつまで経っても自分を調和させることが出来なかったんだ。
天理教教祖がその昔、「この世は鏡屋敷だ」と言ってたそうだけど、ホントにそうなんだよ。
肉の目を閉じて心の目を見開いてごらん。
そうして、自分の親や兄弟姉妹に対して何を思ってるかを観察するんだ。
学校の先生や友だち、上司や同僚、部下に対してはどう?
それとか、自国や他国の動きに対してはどう思ってる?
「あの人はどうだ、この人はこうだ」とか、「どの国はいい、この国は悪い」とか、なにがしかの感想を抱いてるでしょ。
それらの想いすべてが他人や社会に対することのように思いながら、実は、きみ自身に対する感想の一面なんだよ。
【この世】だときみたちが思ってる世界は、内なる宇宙が展開してる世界なんだ。(次回に続く)