(前回の続き)
人類が万物の霊長たる所以
すべてを産み生し新陳代謝させながらアップデートしてくエネルギーの根源を、『いのちの力』と呼ぶことは分かったね。
何処の星でもおんなじなんだけど、一人の例外もなく人類というのは、その『いのちの力』を深奥に分け持ち、各自のパートを分担しながら自分たちが在籍する星に『大調和した世界』を建設する使命を帯びた『いのちの子どもたち』なんだ。
星の世界には、人類以外にもたくさんの生物がいるでしょ。
でも、空中や地表、水中や地中など、ありとあらゆる場所をくまなく探検し探し尽くしてみても、人類と同等の知性や理性を持ち、星の天地に文明を築く力を持った生物は人類以外に見当たらない。
自然環境を破壊するだけ破壊し尽くし、他の生物たちの住処を奪って人が住む場所を拡大し続けようとする今ままでの人類のままでは、わがもの顔で振る舞うただの暴君に過ぎないけど、人間は本来、すべてを産み生し新陳代謝させながらアップデートしてく『いのちの子』なんだよ。
それは人によって見え方が変わる"主観の問題"じゃあなくって、客観的かつ冷静に見渡したうえでのただの事実だ。
今までの人類の振る舞いには、いいとこもあったけどよくないとこもあった。
でもそれは、ただの進化のプロセスなんだよ。
意識進化の過程における成長痛
人と人との関わりのなかで、自分に自信をなくしたり慢心したり、他人を思いどおりに動かそうとしたり、そうならなくて憎んだり恨んだりしたこともあったろう。
自然環境の猛威にさらされて、積み上げてきた生活が破壊され、打ちひしがれた体験をした人もいるだろう。
専制主義や戦争という国家犯罪の前になす術もなく流され、命からがら生きてる人たちが今もまだ各国にいるね。
それらすべての状況を俯瞰的に観れば、意識進化の過程における単なる成長痛に過ぎないんだよ。
分かるかなあ。
地球人間たちのどんな想念・言動・行為も、彼らが残してきたどんな足跡さえも、永遠を見通す心眼で観るならば良いでも悪いでもないんだよ。
正義もなければ悪もない。
勝者もなければ敗者もない。
上手く立ち回った人もいなければ要領の悪い人もいない。
持ってる人もいないし持ってない人もいない。
ただ人間たちがその狭い視野で好き嫌いをし、近しい人と遠ざけたい人を分類し、自分の都合でものを考え、それにそぐわないものを蹴落として自己都合を通そうと画策し合ってただけだ。
誰のものでもない土地の所持を主張してお隣さんと裁判で争ったり、強引に他国の領土を奪い合うようなこともしてきたね。
また経済至上主義の副作用として、売れるものならどんなものでも売ろうとしたり、そのために権力と結託して利益の搾取に勤しむ組織があったり、それに翻弄されて右往左往、右顧左べんする人たちもいたけれど、バードアイズビューで観ればそれらのうごめきさえも、地球という星の文明が大調和した状態へ至る過程の成長痛だったんだよ。
事ここに至ってみて、ようやく次の段階へ進む準備が整ったんだ。
ん?なんで準備が整ったといえるのかって?
それは、どうすれば地球が次の段階へ進めるのか、逆に何を手放さず執着し続けてたら地球が滅亡するのかの道筋が誰の目にも明らかに見える段階に入ったからだよ。
(次回に続く)