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(前回の続き)
★自己の行動によって生ずる摩擦を恐れない勇気を持とう
それで、どんな場面のどのような事象にも言えることだけど、周囲の人との様々な感情想念の摩擦や対立を恐れていては何ごともなし得ない、ということを肝に銘じる必要がある。
やがて誰もの心が神性を思い出して、調和裡のうちにすべてがスムーズに運ばれる時代が来るまでは、多少の摩擦なんかものの数ともしないだけの勇気が必要なんだ。
例えば、どろんこ道を通らなきゃ先へ進めないのなら、腹をくくって泥のなかに足を踏み進めればいいでしょ。
そうすれば一時的に足が汚れたって、前へ進めるでしょ。
それに、汚れた足は洗いさえすればいいんだものね。
それは大きな夢やプロジェクトに関わることとは無関係な、日常の些細なことでもおんなじだよ。
例えば家庭のなかで、奥さんが旦那さんに対して、子どもに対する教育上の面からも、どうしてもやめてほしい生活習慣があるとする。
例えば、仕事から帰ってきて、靴下やらシャツやらを所構わず脱ぎ捨ててほったらかしにするような行動だね。
そのような場合に、夫婦二人だけの家庭なら、奥さんが旦那さんのそういう行為を個人的に許せて、笑って受け入れられるのなら、ただ黙って片付けてあげてるだけでもいいんだけど、小さな子どもさんがいる場合なんかじゃあ、子どもがその行為を真似しかねないから、旦那さんに注意しなければいけない、なんてときがあるよね。
そういうときに、普段からの夫婦間の人間関係によっては、奥さんが旦那さんに言いたいことも言えないで我慢していることがある。
例えば旦那さんが、普段から幼稚で自己中心的な言動行為に終始している場合などだね。
そういった、何か伝えたらすぐに逆ギレするような人に対して何かを注意するということは、とても勇気のいることだけど、子どもの生活習慣における正しい常識を身につけさせたいと願う親心からしたら、旦那さんのそういう"だらしがない行動"を「是非とも改めてもらいたい」と思うのは、とても真っ当な想いな動きだよね。
そういうときには、旦那さんに対して感情的になってお小言を言う前に、どうして彼がそのような行動をするのかを、まずは冷静に観てあげることだよ。
旦那さんの親がちゃんと躾けなかったのかもしれないし、親はちゃんと躾けたけど、結婚する前の一人暮らし時代にだらしがない生活習慣が身についてしまったのかも知れない。
どちらにしても、自分たちの子どもの将来を思えば、そのような姿を親が見せることは、「そういうふうにするのは当たり前なことなんだ」って子どもに学習させてしまうことだから、親としては行動を改めなければいけない。
そんな旦那さんに対して教え諭すときには、そのように旦那さんを思いやり、子どもの将来を見据えたうえで、「この子の将来のために、私たち親が二人で協力して在るべき姿を見せてあげましょうよ」って、包み込むように話してあげるといいんだよ。(次回に続く)