(前回の続き)
★ すべての記憶を神性意識で上書き保存しよう
きみたちはその愛行に準ずる行為を、表面意識上で行える段階に入ったんだよ。
それは、過去の行状を思いみればものすごいことで、常住想念がもっと手前の意識レベルにある人に対しては、こんな話は絶対にしない。
そのような人にとっては、ぼくたちの話がまだ治りきっていない想いの生傷を引っかくようなことにもなりかねないからね。
きみたちは、今日までのなかで、かなり人間生命の本質と、本質から乖離した消え去るべき習慣性想念の区別が付くようになってきた。
だから、多くの人にとっては心の生傷であるような、恥ずかしくて隠蔽しておきたいと思う"過去における誤てる想念言行たち"をも、神愛意識でやさしく包み込んで、成仏させてあげることが出来るんだよ。
それは言ってみれば、氷を溶かす太陽光・太陽熱みたいなもんなんだ。
きみたちの心は今、太陽意識として肉体をまとって、物質世界の地上に降り立っているんだよ。
ここに至るまでには、いろいろな苦労があったでしょ。
でも、今のきみたちを観ていると、横道にそれて暗黒の世界を手探りしながら、あっちにぶつかりこっちにぶつかりして、それでも光を求め生きてた姿が夢だったかのように、明るく晴れやかな顔をしている。
「それらの過去は幻想だったんだ」って、みんな気付き始めたんだね。
今のきみたちは、うなされていた悪い夢から覚めた人みたいなもんで、目が覚めてみれば、それは現実ではなかったという事実をハッキリと自覚したんだよ。
ここに来るまでには、固唾を飲んで見守るような場面が幾つもあったけど、きみたちは持ち前の神性で以て、それらの艱難辛苦をものの見事に乗り越えた。
意識レベルがそこまで深まってきたからには、これからのきみたちには幸せしか訪れない。
でもそれをより確固たるものにするためには、あと一歩の前進が必要だ。
それが今回の話なわけ。
心の襞に食い込んで、なかなか離れないでいた想念習慣をも成仏させるときが来たんだよ。
すべての記憶という記憶を、神性意識で上書き保存し直すんだ。
過去にどんな想念言行をしてきたとしても、それで人間の価値が決まってしまうわけではないんだよ。
すべての失敗は成功の種だ。
夜が明けない朝はないし、春にならない冬もない。
宇宙は常に新陳代謝を繰り返しながら、より深い神性を表現するように進化創造してゆく理の下に成り立っているんだよ。
悔いるべき過去なんかなんにもない。
と同時に、観たくない記憶に蓋をしてもいけないんだよ。(次回に続く)