★前回の宿題の解答
前回の宿題 ― 《どうして意識が純化すると、物質を空間から自由に取り出せると思う?》
答え → 地球のみんなの意識が《いのちの元の光》に純化すると、肉体とこころが霊化するのはわかるよね。きみたちは、それをアセンション・次元上昇と言ってるけど、それは、地球人類の意識進化が果たされるか、どうかにかかっているんだ。ここでは、意識進化が果たされたという前提で話をすすめるね。
そういう世界になると、物質界の波動圏が霊界以上の波長になるから、霊界・神界で行われていることが、肉体物質の天地でも、当たり前にできるようになるんだ。
そうだなぁ・・・・・・。実際のわかりやすい話、といっても表面意識では、見たことも触れたこともない世界だと思うかもしれないけど、霊界の真ん中あたりより上の世界を例にして話をしよう。
例えば肉体世界で、あるところに住む“こころの綺麗なお婆ちゃん”が定命をまっとうして昇天したとするでしょ。
すると、肉体世界の人たちは、お婆ちゃんがなくなったんだから、あの世でもお婆ちゃんのままで生きてるって錯覚してるみたいだけど、霊化した世界の在り方っていうのは、《意識がからだを形成する世界》で、《物質は意識によってつくられる》ものだから、もしそのお婆ちゃんが瑞々しくチャーミングな、少女のようなこころの持ち主だったなら、守護霊の導きであの世へ行って、多少のとまどいの後、死を受け入れたその瞬間に、こころがそうであるように、少女の姿・形・からだに変身して、身も心も生まれ変わって、新しい世界での修行に励むことになるんだよ。
当然だけど、衣服だって思いのままさ。
想いが形になる世界にやがてなるんだよ。
「まるで魔法の世界みたい」って思うかもしれないけれど、それが人類のほんとうの在り方なんだよ。
宇宙世界にある、地球よりも先に意識進化を果たした星の住人たちは、みんなそういう世界に暮らしているんだ。
★求む ― 地球人類の意識純化を下支えしてくれる無私のひと
この《意識の純化》を、地球世界全体が成し遂げるためには、もしかしたら数百年の年月を要するかもしれない。でも、地球の親星が変わったことによって、地球の霊化が促進されている今、地球界霊化の核となる中核メンバー、スタッフの人数が、そうだねぇ、50万人くらいいれば、かなり楽に、もっと早く、地球界の進化がすすめられるだろうね。
今は普通クラスの肉体性神人で、一人当たり1~3万人、強い人で数十万人以上を担当して、人類の意識進化を中からサポートしているけれど、神人クラスの意識の持ち主の絶対数がまだ足りないために、“3歩すすんで2歩下がる”みたいな状況のなかで人類の本来性を切り開いているから、宇宙から観ればその進捗状況は、とても遅々たる歩みのように見えている。
でも、50万人くらいのひとが、自分のなかに初めからあったキリスト意識に目覚めて、相当数の救世主が地上にできれば、ものすごく簡単に、あっけなくというくらい、人類の意識が一瞬にして変わってゆくんだよ。
そう、まるでついさっきまで寝ていたのが、パッと目が覚めて、「あれ?ああ、夢を見てたのか」って、起きてる意識で思うようにね。
こころに一切の私心がない状態で、いつも地球人類の平和とこの星の安寧を祈っているきみたちの立ち姿は、いのちの光が肉体の表面にまで顕れ出ていて、いのちが光り輝いているんだよ。この言葉は、お世辞や社交辞令なんかじゃあない。ホントに光輝いていることを、きみたちは時々だけど、お互いの半霊化した肉眼に確認し合っているだろ?
★意識進化 ― その終わりなき旅の途上
人の進化ってのは、終わりのない旅だね。どんだけ純化しても、まだ奥の世界がある。もっと深化しても、まだ奥の世界がある。
「これだけやったんだから、もういいだろう」だなんて甘えたこと思ったら、思った瞬間に下の階層に落ちてしまう。
だからこころの眼は、いつも天を見てることだよ。
地べたを這いつくばって、地面ばかり見てたって、意識進化の方向性なんか見えやしないんだからね。
乗り物に乗って出かける旅の途中では、いろいろな景色・風景を見るでしょ。人生に起こる出来事も、自分があれこれと感じることも、究極的には、「これがあたし、これがおれ」と、肉体にある想いが《自分はこういう者だ》と思っている意識さえもが、乗り物の窓から眺める車窓の風景・景色とおんなじものなんだよ。
だから先人たちは、「つかまないほうがよい、とらわれないほうがよい、執着しないほうがよい」といって、人類の意識純化をはかってきたんだよ。
★道 ― 自分で切り開ける時代になった
道は自分で切り開ける時代になったよ。
それはどういうことかというとね、地球の霊化がかなり進行したことによって、各自が《いのちの光にいたる道》を見つけやすい時代になったということなんだよ。
それと、魂が自立しなければ、存続をはかることができないほど、精妙化した微妙な波動、霊化した波動の世界になったものだから、昔みたいな甘えたこころでは、生きていけない時代になったんだね。
道を求める大衆は、そうした聖者の教えに食らいついて、意識純化をはかってきた。
そうして今では、たくさんのひとが、自己の本質をよみがえらせて、「つかまない、とらわれない、執着しない」生き方を自分のものにしているんだよ。
だけども、そのもっと下の意識階層のほうでも、自己の本質に目覚めたいと思ってあがいている人たちもいるね。
彼らの特徴は、「助けてもらいたい」「どうにかしてほしい」「どうしたらいいんだ」「もっとわかりやすくしてくれ」「自分たちに合わせてくれ」という想いを、いつも助けてくれそうな他者にぶつけていて、自分自身の《いのちの光》で自己解決するという自助努力を放棄しているんだね。
というより、そうした人たちは、《自分以外に真に自己を救えるものはない》、《自分のなかに無限なる能力が内蔵されている》という真理に気づける段階にいたっていないんだ。そういう想いの持ち主は、心の底から自分が納得できるときまで、想いの自縄自縛のなかであがきつづけるしかないんだよ。
過去のきみがそうであったようにね。
だけど、真摯に道を求めつづけてさえいれば、いつかは必ず道が切り開ける。
だからそういう人は、「今すぐに変わろう、変わりたい、変わらなければいけない」というこだわりや思い込みをはずすことから始めるといいね。
そうした自縄自縛の想念は、想いが背伸びすることでも生じることがあるんだよ。
背伸びすることをやめて、身の丈に合った基礎的な真理からコツコツと学びなおせば、そのような葛藤は起こりようもないのだからね。
仮にぼくがきみの肉体を使って、そうした迷える意識体を生命視界が明瞭な階層へ引き上げるとするでしょ。
でもそれは、やったとしてもいたたまれなくなって、すぐに自分で降りてしまうし、その反動が表れることもあるから、そういうことはしない。
誰の守護神もそんなこと、望まれていないし、あくまでも道というのは、自分自身で切り開くべきもの、それが厳然たる宇宙の真理だからね。
★忍者 ― きみたちのしごと
きみたちのしごとは、そうした迷える大衆が、自分で自分の道を切り開きやすくなるように、意識世界の環境を調えるところにある。
それは、きみたちが前面に出て、「さあ、道を開きましたよ。この道をおとおりなさい」とやることじゃない。
そういう目立つしごとは、きみたちの役割じゃないんだ。
だから、きみらの世界の言葉にある“損得勘定”で計算すれば、きみたちの役目は、損な役回りかもしれないね。
★宇宙からのご褒美
でもきみたちは、そのしごとに喜びを見出して、日々生き生きとして働いてくれている。
だから宇宙の神々天使群は、今年の初めに、きみたちに《言霊の響き》を介して、ご褒美をくれたでしょ。
あれはね、《自己都合を捨てて全体に奉仕する無私のひと》に対する、宇宙根源からの勲章みたいなものなんだよ。