★感情想念を超えて生きる
現在の地球の人たちが生きてくうえで一番大切なことは、『感情想念を超えて生きる心境を完全に自分の心そのものにすること』を目指して精進することに尽きるね。
それを第一義にして日々を暮らしてゆくことが、なによりも大切なことだよ。
それは、過去の地球人類のあの世へ往生してゆく様をつぶさに観察してみるとよくわかる。
例えば、脳裏に浮かび来ては消え去ってゆこうとする“想い”にとらわれなくなること、それを人生の最重要課題にかかげながら、日常生活にあって意識のあり方をいつも工夫して過ごして寿命を迎えた人は、それをしないで生きてきた同じ年産まれで同じ国の同性の人と横並びに並んで、同じ年にあの世へと旅立った場合に、同じ時代を同じ時間生きてきたのに、雲泥の差がある意識階層へと生き別れた実例もたくさんある。
それはどうしてかというと、人が往くあの世の階層天地ってのは、その人の意識レベルの平均値に比例した波動世界へ移行する理になっているからだよ。
★幾層もの階層に同時実在している心身の事実
もっと真実にせまってホントのことを種明かししちゃえば、人は死んでからそのように住む世界が分かれるんじゃなくって、今同じ肉体の世界に生きていながら、実はそれぞれが違う階層天地にすでに心と霊なる体が住んでるんだけど、お互いの姿形が表面上は見えているから、おんなじ世界に住んでいると錯覚してるだけなんだよ。
それはどういうことかっていうとね、人は肉体界に生きていると同時に、大きく分ければ幽体は幽界に、霊体は霊界に、神体は神界に同時実在として生きているんだ。
心身というのは、幾層もの波動体が重なり合って、同時に実在しているものなんだよ。
それで同じ肉体界に生きていながらも、実際には違う階層天地に生きているというのはどういうわけかというと、常住想念が違うからなんだね。
いつも想っている想い、意識レベルの平均点がどの階層天地に合致しているかによって、人は意識の常住している天地が異なる定めになってるんだ。
それで、あの世に同時存在している幾つもの意識のうち、どれかが常住想念として、肉体界の意識になって生きているものなんだよ。
だからあの世にある幾層ものボディのうち、どれかが主体的に肉体心身を動かしている、ということになるんだね。
この命の在り方の理を知ると、人間っていうのが肉体だけの存在ではないということがより鮮明にわかってきて、自分をさらに客観的に俯瞰視することができるようになってくるんだよ。
★人は皆、太陽光線の一筋が如き存在
「人間の本心・本体は《いのちの光》だよ」って、きみにいつも話してるでしょ。
それは心の太陽とも言うべきもので、その大光明源から発した光線(人類の神性意識)が、意識階層における深層宇宙の根源から響きの粗い現象宇宙にまで延びて届くときに、現れの肉体心身としての自分たちを自覚することができる、ということなんだよ。
★生命光線が次元宇宙を開発してきた概略
★神界の開発 ~ 生命の源に一番近い各種天地
その途上、肉体界に至るまでの様を説明すると、宇宙根源から発した大光明は、まず神界を創って、みずからは神体として現れ働くようになった。
その世界は最初は七つだったけど、後には数えきれないくらいたくさんの神界ができた。
なぜなら、生命根源の光がその光を光線として拡大してゆくなかで、色の違いとか役割・性質・系統の違いが明確になってきて、そのうちにそれぞれの波動が各種各様に組み合わさっていって、個別の天地を形成していったからだよ。
★霊界の開発 ~ 変幻自在な光が固形化した各種天地
そして根源の光の光線が各種神界天地から、もっと粗い波動の宇宙に延伸してくるとき、光線たちはそこに霊界を創り、自分たちは霊体をつくり纏って住んだ。
ここにもやっぱり、数えきれないくらいたくさんの霊界が創られた。
その理は、さっき言った神界が各種様相の神界に分かれたことと同じだよ。
★幽界の開発 ~ 霊界の様相がさらに不自由に現れた各種天地
その根源の光の一筋一筋からなる光線たちが、さらに粗い波動の宇宙に延伸してくるとき、光線たちは幽界を創り、そこに幽体をつくり纏って住むようになった。
この世界もまた同じで、数えきれないくらいたくさんの天地があるね。
★肉体界の開発 ~ 次元宇宙最果ての天地
そうして最後に根源の光の一筋たちが、一番波動の粗い宇宙にまで延伸してくるとき、光線たちはそこに肉体界を創った。
そのとき、最初にこの世界に降りて現れた肉体人間たちは、幽体波動を粗くして物質化した者たちだった。
そうしてそのうち、表面的には男女の営みによって子孫が誕生するようになった。
その実際の様は、光線みずからは誕生待合所から母親の胎内に乗り込み、そこで肉体世界に遍満する魄要素(物質の素になる各種要素)を寄せ集めて、母親の体内で体を形成して産まれてくるようになったんだ。
★肉体界の最大の特徴について
きみたちが今住んでいるこの現象世界の特徴というのは、物質的現れとしてはただひとつの天地しかないのが最大の特徴でね、そこにあらゆる意識階層の常住想念をもつ光の一筋たちが一堂に会して、互いの魂を磨き合いながら、その世界に宇宙根源の理念を顕すために生きているんだよ。
この理はどこの星でも同じでね、一番波動の粗い物質界に大生命の理念を顕し切ったときが、きみたちのいう“地上天国”完成のときになるんだよ。
それは大宇宙ネットワークへの参加が大生命から認められたということで、このことをきみたちの世界のあり方でわかりやすく説明すると、学校を卒業して卒業証書を手にし、社会人として世の中で働き始めることに似てると言えるね。
★天命を生きるために
今日ぼくたちがきみに一番知ってもらいたいことは、そういう生命世界の概略を知って、いのちの源から延伸しながら持ってきた自分の使命を果たすためには、最初に話した“感情想念を超えて生きること”が、なによりも大切な日常の学習なのだから、それを果たすためにはどうすればよいかを常に工夫しながら、一瞬一瞬の今この瞬間を、無意識に流されることなく意識的に生きることが、人として誕生してきた本懐、天命なんだよってことだよ。
すべての人の天命、言い換えるなら、持って生まれて来た使命は、誰もが生命根源から肉体世界にまで魂の血肉として持ってきた“本源の理念”を、自分たちが住んでいる地上にも展開して、そのミッションをクリアすることなんだ。
今日の話は、これ以上に重要なことはないってくらい大事なことだから、何回も何回も読み返して、肉体上の表面意識から生命根源までを貫いて自分がもってきた魂の使命・天命を思い出すきっかけの一つとして活用してほしい。
そのように宇宙の真実を思い出した“きみたち一人一人の神性の覚醒”こそが、地球の未来を切り開くための、大事な大事な原動力なのだからね。