地球人同士の挨拶なら、ここで「久しぶり、元気にしてた?」なんて言うとこだけど、ぼくたちはいつもきみと一緒にいるから、心身の一挙手一投足は全部分かってる。言葉や行ないに表さない秘めたるきみも含めてね。
地球人間のうちの、そうね、おおよその人は、黙ってれば分かんないと思って、心の中での殺人行為に手を染めている。「どっか行け」なんてのはまだいいほうで、「死ね」なんて言葉を熟慮もせずに浅はかに使う人も多いね。
それは、自分を守るために相手に分かんないと思って自己中心的な想いを発している姿なんだけど、その刃のような言葉のエネルギーがブーメランのように自分に戻ってきて、結局は自らを刺し殺していることをほとんどの人が知らないでいる。
そのことを知って発する想いを慎むのもいいけど、ここまで地球が霊化してきたからには、もう一段階奥の真実を知って心の大掃除を終わらせてもいい頃合いだね。それは、自己限定や自己否定の実際の姿を見て、未成仏の想念習慣に「消えた」という天使の羽を付けて成仏させてあげることだよ。
「自分が自分を愛していなかった」「自分が自分を赦していなかった」「自分が自分を貶めていた」
瞑想の中で、そうした加害者と被害者の両方の自分を直視して、全部を宇宙心で抱きしめるんだ。きみがこの世だと思ってる世界では、人の縁で肩書きは書き換わってゆくけど、いのちの世界における意識の立派さというのは、想念習慣を成仏させながら神性を発揮してゆくことで成就する。そうすることで、霊位が自然と上がってくんだ。
きみはそういう境涯をもう卒業してるけど、心の洗濯をやめればあっという間にまた汚れて、元の木阿弥になってしまうんだから、小さな悟りで満足してはいけないよ。お風呂に入って身体を清めるように、心を洗い続けて浄めてくんだ。いのちあるかぎりね。そうすれば、きみは二度と苦悩の境涯に戻ることはないだろう。