内観瞑想統一
(前回の続き)その本当の自分をより力強く発揮して生きるために、もう一つ強力なツールがある。それは内観瞑想統一だよ。それをする場合は、正しい指導者につくか、正しいやり方を忠実に行なうかする必要があるけれど、正しく行ないさえすれば生命の真実にたどり着く近道のひとつだといえるね。
ちなみに正しくそれを踏み行わない場合には、横道にそれることがあるから注意してね。それはどういうことかというと、自分の想念が幽界の生物に波長が合ったときに、幻聴や幻覚が生じることがあるということだよ。たくさんの人がそれを霊能や悟りの発露だと勘違いするんだ。そこにとどまった場合は、得体の知れない人格の持ち主に陥ることがあるから、何が視えても聞こえても絶対に相手にしてはいけないよ。
本当の内観ってのは、宇宙創造意識へ直結した道を次元の奥へ向かって進む道なんだ。そのプロセスでは、ホントの自分じゃない想いの癖を幾つも発見するだろう。そのときこそが自分を成仏させるチャンスなのだから、この間言った"天使の羽"を未成仏想念に付けてあげてね。
時々、誰かが自分を引き上げてくれる、誰かが自分を救ってくれるという儚い願望を抱く人がいるけど、自らを磨き高め上げ、神性の 奥処 へと導くことが出来るのは、宇宙広しといえども自分唯一人だけなんだから、自らの本質が神性であることを絶対的に信じて、何ごと何ものにも心が引っかからない心境になることを目指して精進しようね。
言葉に出来ない体験の次元上昇
そのように人類として生まれた人たちは、自己教育、自分育てをこそ一生懸命に打ち込んでやり続ける必要があるんだよ。その課程で始めに言った『言葉に出来ない』体験を、次元上昇した形で経験することになるんだ。
どういうことかというと、いのちの大海原のあまりの広大さ、神々しさを前にしたら、肉体に張り付いた底の浅い感想なんてのは言葉にするのもバカらしく感じてしまうほどの畏敬の念に包まれるのね。
そのときだよ。人が自らの真実、生命の実相に触れるのは…
きみもいつか、宇宙を創造した大いなる力の源の側から肉体界を観て、すべてが自分だったんだなあって気が付くときが来るだろう。「大地も水も空気も、動植物も人類も、全部が己の産み 生 した分身だったのだ」とね。
そこまで行かない守護神意識に直結した段階でも、この世にもあの世にも自らの命の子どもがたくさん存在していることが直覚できるようになるだろう。人間というのは、きみたちが思っているよりも、もっともっと偉大な存在なんだ。
そうした神意識を自らのものに出来るように、自分自身をシッカリと育て上げてゆこうね。(終わり)