(前回の続き)
★男女それぞれが内包する男女性の統合
どちらにしてもこれからの人類は、男性はみずからのなかの女性性を呼び覚まし、元来の男性性とほどよいバランスで生きることを学ばなければならないし、女性はみずからのなかの男性性を呼び覚まし、元来の女性性とほどよいバランスで生きることを学ばなければならない。
ということはどういうことかというと、その一端をいえば、男性は自己中心的な攻撃性を中和して包容力を持つことを学ばなければならないし、女性は今まで押し込めていたみずからの意志をハッキリと表明できるだけの勇気をもたなければいけないというようなことだよ。
どこの時点で転換点を迎えるか、それは地球人類各自の選択と決断によるんだけど、男性が社会を牛耳り、女性が屈服してきた時代は、早晩終わりを告げることになるんだよ。
それは、社会を動かす力の概念が変わるということなんだ。
これまで有効だった力は、腕力とそれに伴う暴力だった。
だけどそれももう終わりだ。
霊化してゆくこれからの世界を動かす力は、宇宙の親と一体化した愛の心だよ。
そのためには、一人一人が自分のいのちの本質を開発しなければならない。
それでその神性開発に勢いを付けてくれるのが、男女における真のパートナーシップなんだよ。
お互いがそれぞれを鏡として、相手に感じる想いをみずからに向け直してゆけばゆくほど、人間はみずからの意識の調和をはかることが出来るんだよ。
それは、夫婦じゃなくてもできるけれど、より深い心の襞の奥をも映し出し合うことは、夫婦以上にできる関係性はない。
親子や兄弟姉妹だって出来ないような魂の高め合い・深め合いが、夫婦でなら出来るんだよ。
それは、肉体だけが人間だと考える旧い考え方からすれば不思議に思えるかも知れない。
だけど人間を霊的に観れば、まったく不思議でもなんでもなくって、魂が完成形に至るために、互いに必要な霊的ピースを持ち合わせて生まれてきたのが、血のつながらない出逢うべき異性なんだよ。
その相手は、誰にでも必ず用意されている。
でもこれまでの地球人間たちは、出逢うべき相手が目の前にいるのに気づくことが出来なかったり、私利私欲に目がくらんで出逢うべき相手じゃない異性との結ばれを選択して、しなくてもいい苦労を体験するようなことを繰り返してきたんだ。(次回に続く)