★吸うは吐くで、吐くは吸う
感情想念にとらわれて心がどうにも安定しないときには、とにかく座れる場所を探して座り、姿勢を正して息を吐きつづけることだよ。
とらわれを解き放つ術を、すでに過去世の経験で会得しているきみの場合にはそれだけでいい。
頭が知らなくても、心が息を吐きつづけることで鎮魂できることを知っているからね。
だけどなかには、どうにもそれだけじゃあ満足しない人がいる。
ユッタリとした呼吸のリズムに意識を統一できないんだね。
そのような場合には、神性の言葉を心のなかで発しつづけながら、息を吐きつづけるといいね。
なぜ息を吐きつづけるのがいいかというと、息を吐いてるときに生命の源から湧出して来る霊気エネルギーが肉体に流れ入ってくるからだよ。
どうしてそうなるのかというと、肉体的に息を吸うときには精神エネルギーを吐き出して、肉体的に吐くときには精神エネルギーを補給している状態になっているからだよ。
『吸うは吐くで、吐くは吸う』になっている、というのが呼吸の真実なんだ。
なんだかこの間の話みたいな表現だけれどね。
呼吸にかぎらず、すべての物事は一方通行ではなく、波動のインとアウトが同時に為されているものなんだよ。
この理がわかれば世間全般に応用できるから、一方的に悪い人もいなければ、不必要な出来事などなくすべては必然だったって事実もわかってくるんだ。
波動的に観れば、すべてが成るべくして成っているのだし、起こるべくして起こっているんだね。
要は、同時交流するインとアウトの波動を調和させるように、意識を用いればいいってわけ。
すべての波動は、意識に拠って発生しているんだよ。
だから、意識を調和させれば、心は健全になり、体は健康になるんだ。
あまりにも単純な話で面白くないかも知れないけど、この簡単に思える意識の正しい用い方ができないばかりに苦しんできたのが、今日までの地球人類だったんだよ。
意識はいつも"いのち"の中に入れて、いのちそのものとして生きることがいいんだよ。
そのための方法が、いつもの呼吸を深くユッタリとすることなんだ。
「すべての道はローマに通ず」じゃないけど、すべてをよくする道が深い呼吸につながっていて、『すべての道は呼吸に通ず』といえるんだよ。
こればかりは常日頃からの練習の積み重ねしかないのだから、おんなじ境涯をグルグルグルグル周回している時間があったなら、コツコツコツコツと深い呼吸を繰り返すことだ。
そうすれば、どんどんどんどんきみのいのちの光が表面に現れてきて、想念習慣や行動パターンが変わってくるんだよ。
そうやって過ごしてさえいれば、なんでもかんでもいっぺんに変わらなくても、きみは少しずつ少しずつ真理に則った生き方が出来る人になってゆくんだ。
必ずね。