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(前回の続き)
★人は当事者であり観察者でもあることについて
自分の想念パターンを知ったうえで、それを想い語り行っている自分を客観的に見ることが出来れば、ただそれだけで同じことを繰り返す種(原因)が少なくなってゆくんだよ。
ということは、自分自身を知るように努めるのがいいということだね。
それは、なんにも難しいことを要求しているわけじゃあないんだよ。
自分が何を思い、何を語り、何を行い現しているかを、ただ見つめることが出来ればいいだけのことなんだ。
そのためには、呼吸がユッタリとしていることが望ましいね。
なぜなら、呼吸の浅い人は、自分が自分だと思い込んだ想念に張り付いているから、客観的に自分自身を見つめることが出来ないでいるからだよ。
呼吸をユッタリさせると、人は個我から剥がれることが出来るんだよ。
人間の真実というのは、当事者でありながら、観察者でもあるんだ。
自分を観ている自分が己の奥にいる。
呼吸をユックリとしていると、その奥の自分でいられる時間が長くなるんだよ。
それで深い呼吸をしていると、奥から表面意識に手を差し伸べている自分と、表面意識からいのちの奥へと還元しようとする自分とが一致して、一体化するときが来るんだ。
★すべては認識の仕方一つ
調和した運命ってのは、調和した心に展開されるのだから、他のどんなことにも先駆けて、心を調和させるようにもってくのがいいね。
そのためには、さっき話した自分の想念傾向を見られるようになるといい。
そうすると、人生のすべてを自分が創ってたことが理解できるようになるから、どんな運命に対しても、心が苦しまなくなるんだよ。
苦悩のない意識で過ごす時間と、苦悩にまみれて過ごす時間と、どちらが創造的な意識でいられると思う?
言わずもがなだよね。
だからまずは、有りのままの自分の姿を見られるようになることを目指すことだよ。
その先に、建設的な未来が容易に構築しうる時間が展開してるんだ。
苦悩というのは、いのちの本体と自分の意識が離れてるところに生じるもんなのだから、自分の意識を、いのちの中心により近づけるような過ごし方をすることだよ。
そうすれば、どんな事態をも突破できる叡智が湧きあがってきて、実際に運命を切り開いてゆくことができる。
それはいつも言うように、出来ると思えば出来るし、出来ないと思えば出来ない。
人は認識の仕方一つで、雲泥万里の未来を創っているんだ。
だから、望む未来を確実に構築したいと思うのなら、前向きな意識で、どんな困難のなかにあってもくじけずに進むことだよ。
そうすればきみは、必ず輝かしい未来を生きているのだからね。(終わり)