(前回の続き)
★どれだけ自分を宇宙に溶け込ませて無私になれるかが大事
話がずいぶん脱線したからここで元に戻すと、「外は内、内は外」ということが漠然としてわからない場合などには、最初のほうで説明した主観的認識と客観的事象を狭窄的意識視野でまぜこぜに思い見てしまって、すべてを俯瞰する視点(意識視野)が曇り切ってしまってるからそう思えてしまってるんだよ。
例えば、肉体身を使って天地交流の神事を行う方法を教わった場合などに、両手を広げ斜め上前方に両腕をまっすぐ伸ばして、宇宙に 遍満 している無限なる生命源光をキャッチしようとしている場面なんかで、「天は心の奥にあるはずなのに、なんで体の外に求めなければならないのか?」なんて疑問をいだいている人がいる。
きみは、その人の疑問に回答できるかな?
そのように思えてしまうのは、「外は内で内は外」という真実を理解できていないからだよ。
この「外は内、内は外」という真理の真髄は、まさしくそのような疑問を解凍させる解答なんだ。
ここではそのことを、なるべくわかりやすく説明してみようね。
いいかい、実際の話として、金星や地球など、ぼくたちは今、太陽系銀河に所属して住んでいる。
その立場の現象面から見ると、現れの宇宙の中心、大宇宙が発祥した大元・原初(生命根源波動のある場所)というのは、太陽系を含んだ銀河系、その銀河系を含んださらに大きな銀河系、その大きな銀河系を含んださらに大きな銀河系、さらにまた大きな銀河系……って、何千段階にも銀河系宇宙が入れ子構造になっていって、最終的には大宇宙の真中に行き着いた場所にあるんだ。
その場所へきみたちが、現在の地球界の肉体とその時間感覚をもって到達しようと試みたなら、現在の地球時間では計り知れないほど気の遠くなるような年月がかかることになる。
けれども、大宇宙の真中というのは、大宇宙に存在する人類一人一人の心底にも実在している世界だから、ある一定レベルの意識進化を果たしさえすれば、誰でもそこに居ながらにして一瞬の間に交流することができるんだよ。
大宇宙の真中が人類の心底にも実在しているというのは、生命発祥の根源波動圏と人類は、生命光波動をとおして直通しているから、意識が一定の深化を果たしさえすれば、心波(意識波動)をとおして自由に行き来ができるということだよ。
意識は時空を超えるものだから、意識進化しさえすれば、その人の体は地球にありながら宇宙根源のエネルギーと直接交流して、生命の源の波動を肉体心身に取り入れて、その光を地球界全体の運命創造や個人の人生創造に活用することができる、というわけなんだよ。
わかってしまえば、なんにも難しいことないでしょ。
それができるかどうかは、結局は表面意識から私心を滅して、自己の意識を大いなる宇宙大生命の源流にどれだけ還元できるかにかかっているんだ。(次回に続く)