(前回の続き)
★現実創造の具体例
現実創造なんて言葉を使うから身構えてしまう人がいるかも知れないから、最後に少しわかりやすい話をしようね。
「あ〜あ、なんてこったぃ!やってらんないよ!」って不平不満ばかりを思い口に出す人は、やっていられない現実を忠実につくり出しているよ。
「愛が足りない、私は愛されてない」っていつも嘆いている人は、淋しい境涯をみずからつくり出し包まって、愛されている事実に気づけないまま、昨日も今日も明日も嘆いているよ。
「お金がない、お金が足りない、私はまったく豊かじゃない」って想いの積み木を高く高く、いつまでも積み上げつづけている人は、言葉裏腹に貧乏な生活をこよなく愛していることになって、貧乏さんが喜んでその積み木のなかに巣くっているんだよ。
いつも病気を怖れた想いを画きつづけている人は、ならなくていい病気を画き出したり、罹った病気の治りが遅くなったりもしているよ。
「私は弱い、臆病だ、勇気がない」って自分に言い聞かせつづけている人は、脳が錯覚を起こして、「自分は弱くて、臆病で、勇気のない者である」って固定観念を抜き差しならないものにしているんだよ。
「あの人が嫌い、この人も嫌い、それは嫌、どれも嫌」って好き嫌いばかり述べ立てている人は、自分が発したネガティブ波動で周囲との摩擦を増幅させて自他の神経をすり減らせるばかりじゃなく、周囲にダークブラウン色の毒気をさえ放っていて、地球界の明るい未来に暗い影を投げかけているんだよ。
今あげたのはほんの一例に過ぎないけれど、どれも想いの用い方が真理から外れてしまってて、知らないうちに自他を不幸たらしめる生き方をしている実例なんだ。
実際のネガティブな現実創造のさまをいくつかあげるだけで、読んでるだけが心が重たくなるだろうからこれくらいにしておくけれど、現実創造、運命創造ってのは、地球調和大完成とか世界平和のためにとか、なんにも高尚な話なんかじゃなくって、日常生活での何気ない想いの積み重ねで、それぞれが自己の運命を形成しているさまを言うんだよ。
人は真理を知って、誰とも対立しないで、みんながなかよく暮らせて、周囲も自分も「幸せだなぁ」って感じられるような意識の用い方をすることによって、そういう人が一人でも多くなればなるほど集合意識が光明化していって、そのうちにその人の家族みんなが、周囲の人々が、その人のかかわる組織が、住む町が、国が、人間以外のすべての生物が、そしてやがては世界全体が、いのちの名の下に大調和した天地になってゆくんだよ。
★ぼくたちの星の例
ぼくたちの星も昔は今の地球界みたいに、我欲の塊みたいな人ばかりで(ぼくたちのことなんだけどね)、本当に滅亡寸前のところまでいって、祭司星の移り変わりとともに天地の霊化が始まって、次元波長が一定段階まで高まった頃合いを見計らって宇宙人類が大挙して現れて、すべての破壊装置や武力が無力化され、抵抗の術も無くなったところで、宇宙の真実と真理を解き明かされて、ようやくみんなが心を入れ替えて、神霊文明の宇宙社会への仲間入りを果たすことができたんだよ。
そういえば、一番初めに教えられたことは、「大地に植物を植え、増やしなさい」ってことだった。
「そんなこと?」って思われるかも知れないけれど、それぐらい人心が荒廃していたってことだよ。
だから、きみたちも心の潤いを大切にして、酸化した意識を神性意識に還元する営みをするといいね。
それが今日話したような、言葉の本義を知って、真理に則った意識の用い方をすることによって、神性を標準搭載した心身に新生することなんだ。
宇宙のすべては何ひとつの例外もなく、新陳代謝しながら進化向上を果たしてゆく性質のものなのだから、言葉の持つ力を正しく使って、精神細胞と肉体細胞の新陳代謝をはかってゆくことだね。(終わり)