★逼迫した地球情勢の中で
表面上の世界のみを見ると、この世はまったく混沌としていて、今にも阿鼻叫喚のなかで滅亡し去る寸前の状態にある。
さっと一瞥すれば、地球人類による環境破壊の様相は見るに見かねない。
海、山、河川、森林、大地、空気、その他人類以外の生物の多様性、さらには宇宙空間まで……、人類の仕業によって、そのものを失ったり、穢したり、破壊し尽くしたりしつつあるものは、あまりにも膨大だ。
果たしてあなたがた地球人類は、現状の環境を改善出来ないまま、自然を破壊し尽くし、生存不能な領域へ入ってゆくことを望んでいるのだろうか?
また、地球滅亡へのカウントダウンは、環境破壊によらずとも、残り時間を少なくしているものがある。
それは、神性から外れた自己中心的な想念言行や人類同士の生命における同根認識を忘れ果てた差別意識にある。
人が人を傷つけ、滅ぼすような想念言行の数々は、善良なれど心弱き人々の意識を疑心暗鬼の牢獄に縛り付けている。
しかし物事というのは、見ようによって、良くも悪くも変化する。
最悪の時ほど、最善が浮かび上がり来るのである。
また、闇が深ければ深いほど、真理の光を見つけやすくもなる。
中途半端に視界が明るいときには、見つけることが出来なかった光も、真っ暗闇の中なればこそ、ハッキリと識別して見分け、発見することが出来るのである。
それは、各自の生命に内在するいのちの光なり。
すべてを活かす宇宙の叡智を内包する真我なり。
今ほど、自己に備わった愛と誠の神性を、地球人類各人が甦らせるのに最適な時代はない。
これほどの意識進化のチャンスは、過去のどの時代にもなかった。
現代こそが、真の悟りを得るに最大の好機である。
幸いなことにあなたがたは、自他に内在する神性を見いだし、みずからに発現する術を得た。
神域の意識を自己のものとして、肉体に入り込んだ心身を運営し、生命力の創造性を発揮する生き方を思い出した。
それは、自己都合の想念衝動はさておき、自他の人類に本質たる神性のみを観て、生きとし生けるものと大自然のすべてに感謝一念で生きる道である。
どのような人類の心の奥にも、彼らを生かしめる神性がきらめいている。
たとえ、あなたが苦手な人、嫌いな人であっても、あなたのエゴにとって不都合な人であっても、世界に不為な想念言動行為を為す人々にも、もちろんあなたが好意をいだく人々にも、すべての人類に神性は平等に内在しているものなり。(次回に続く)